呉服店のウィンドウは季節を感じ取っていただけるような商品を陳列することが多いですが、負けず劣らず季節感あふれるのが“錦市場”です。
京都市中京区の錦小路通の寺町通から高倉通までの区間は鮮魚店や乾物店、青物店などが軒を連ね京の台所と呼ばれています。
夏には鱧、秋には松茸、冬には越前ガニや河豚、そしてこれから朝掘りの筍が店先に並びます。
錦市場の起源は定かではなく、秀吉の時代にさかのぼるとも言われていますが、いずれにしても京都の中心部にあること、豊富な湧水に恵まれていることが市場の繁栄に結び付いたようです。
近年は海外からの観光客も増加し時代に合わせて様相も変わってきていますが、今でも京都では「これは錦で買うたんや」と言うと「上等のエエモン」との思いがあるように商品の品質の高さは昔から変わりません。
食の季節感が錦市場なら装いの季節感は呉服店です。桜などの春の文様に引き続き、単衣、夏物・浴衣とこれからウィンドウを飾る品々をお楽しみください。